「姉貴はここで8年前にカズに出会ったのさ。正確には飲んだくれて酔っ払っていたカズを、ホテルに連れ込んで財布を盗もうとしたんだ。でもカズは姉貴を許して二人は恋人になった。俺は工場に就職できたし、一家はカズのおかげで食いっぱぐれる事もなく、めでたしめでたしだ」



ジョンは片方の眉を上げて、なんてことはないって顔をした。