ターミーだった。 髪を短くカットし、かっちりとしたスーツに身を包んだ彼女は、国営放送のロゴが入ったマイクをマニキュアで爪を染めた手に持っていた。 テキパキと被害状況を電波に乗せる彼女は、一人前のジャーナリストだった。 ターミーは息を呑むほど美しかった。 彼女からはもう、あどけなさは少しも感じられなかった。 しかし、あの日見つめあったキラキラと輝く瞳は、ちっとも変わっていなかった。 僕の胸に何かがこみ上げた。 だがそれは、彼女を求める激しい感情とは違っていた。