翌朝僕はホテルでレンタカーを借りて、空港まで里美を迎えに言った。


到着時間を30分過ぎて、里美はゲートから出てきた。


彼女はまっすぐに駆け寄ってきて、僕の首に腕をまわし抱きついた。


「逢いたかったわ雅也!あなたのいないマンションは広すぎて、身の置き場に困ったわ」


「疲れたろう?バッグを持つよ」


「まぁ、嬉しいわ。あなた、なんか紳士的になったみたい」


里美は屈託の無い笑顔を浮かべて僕を見た。