ジュディは二度僕らに確認をした。何しろ出逢ったばかりだ。しかもすでに里美の存在を知っている。無理もない。
しかし、二人の気持ちが揺ぎないことを知ると協力を申し出てくれた。だが大学をやめることだけはジョージもジュディも反対をした。
僕らの結婚は、ターミーが卒業見込みになるまでお預けとなったが、引き裂かれることも覚悟していた僕にとって、結婚を4年待つことくらい、なんてことはない。
僕らは嬉しさのあまり何度も何度もうなづいた。
和樹には、怪我が治るまで暫く伏せておくことにした。
里美にはすぐに話すと、僕は皆に約束した。
スツェット家の二人が祝福してくれたんだ。
僕はもう怖いものなしだった。
僕は僕に別れを告げられる里美の苦悩など、考えもしなかった。



