はつ恋



「私達、すぐには結婚できないわ」


「何故そんなことを言う?僕は駆け落ち覚悟だ」


「分かったわ。私、大学をやめて働く」


目を輝かせるターミー。


「やめなくても平気だ。僕にはある程度の貯金がある。すぐにアパートを借りて二人で暮らそう。カズが出入りしている間は、君もあの家にいると気まずいだろ」


僕の決心は一気に高まった。


「本当にいいの?」


「なんならいますぐ、ジュディとジョージに許しを乞いに行こう」


僕は舞い上がった。ターミーの愛を確信した僕は何でも可能な気がした。


僕の真摯な態度に、ターミーは目を潤ませた。