「マリア、おめでとう。僕らまだ正式には挨拶していなかったね」 「ありがとう、ホテルで会ったときは、こんな気持ちで再開できるなんて夢にも思わなかったわ。あなたのことはジョージから聞いているわ。本当にどう感謝したらいいか」 「感謝なんて必要ないよ。幸せになって」 僕らはかたく抱き合った。 彼女の喜びがひしひしと伝わってきた。 ターミーは事態をすばやく呑みこんで、マリアに握手を求め、それからジュディにウインクをした。