街中に差し掛かったとき、ジュディが道路わきに車を寄せて停車した。


「まだ時間が早いわ。あなたたちお茶でも飲んでらっしゃい。電話をもらえれば迎えにきてあげるから」


「叔母さんはどうするの?」


ターミーが聞いた。


「今夜、お客様がみえると思うので、エブリンに食事の指示をしなければならないの」


「お客様って?」


「夜になれば分かるわ、ターミー。さあみんな、降りて頂戴な」


ジュディはそう言って僕にウインクをした。