「パム、コテージのレストランに行って、よく冷えたビールを二本買ってきて」
突然ジュディが命令した。
「ジュディ様、ビールなら、ほれ、ここのクーラーバッグの中にたっぷりとごぜぇます」
パムは熱くなってきた砂地を歩きたくないと言わんばかりに、ジュディに手元のクーラーバッグを指差した。
「パム、もう一度だけ言ってあげるわ。私はレストランのよーく冷えた、それもアメリカ製のビールが飲みたいの」
「ジュディ、よかったら僕が・・・」
僕が代わりに行こうとそこまで言うと、パムが飛び跳ねるように立ち上がって
「ただいま行ってまいります、ジュディ様」
とあわててゴムぞーりを引っ掛けた。
ジュディは小銭を渡すと、
「ゆっくり行っておいで」
と言った。
僕はきまりが悪くて黙っていた。



