「初めまして、高井です」
いきなり話をふられた僕はジョンとフレッドに代わるがわる手を差し出した。
「そおかぁ、義弟になるのか。じゃあやたらな事は言えないなカズ」
ジョンが肩をちょっと上げてそう言った。
世間話だと思ってしっかり聞いて無かったので、会話の意味はハッキリと理解出来なかったが、どうやら和樹にはセブに女がいるらしかった。
日本では焼けるほど愛妻家な和樹も、この異国の地で羽目を外しているらしい。
僕は聞かなかった事にしておくのが無難だと思い、それを行使することにした。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…