はつ恋



「ねっ、イスは要らなかっただろう」


ターミーは何ともいえない表情で僕を見た。


「マサヤって泳げるの?」


彼女が照れて話題を変えたのに僕は気づいた。僕はホッした。


(よかった。もう機嫌が直ったんだ)


「僕は日本海の荒波に鍛えられたんだ。泳ぎにはちょっと自信があるぞ」


「じゃあ、私が溺れたら助けてね」


ターミーはいたずらっこのように微笑んで僕の胸を突き、先にガレージを出た。


ターミーに触れられた胸は、いつまでも熱かった。