「誰がエロ拓真じゃい!!」

 「うっさい!!」

 「姉貴だってこの間読んでただろ!!」

 「あれは、保健体育のテスト勉強だし!」

 「プっ……。ハハハ面白いなぁ。拓真と拓真の姉ちゃん」

 隼人くんが笑ってる。めっちゃクールなイメージあったのに……。

 「隼人!笑いすぎっ!」

 「隼人くん!!本当に笑いすぎだよ!!」

 どうやらツボったらしく。笑いはやまない。

 王子様の皮をかぶったコドモだな……。やっぱり。

 「ごめんごめん」

 「ってことで姉貴!このことは母さんには言うなよ??」

 「言わない言わない!!」

 「もし言ったら、17年の歴みんなにバラしてやっかんな!!」

 「うるさい!エロ拓真」

 「隼人に言ったろ!」

 このガキめ!!!

 ナメた事しやがってぇ!!

 「あのなぁ……。姉貴は彼……」

 あたしは拓真の口を思いっきり塞いだ。

 「っっ!なにすんだよ!」

 「あーーーー……。もしかして彼氏いない歴??」

 な……!!なんでわかんの??

 「おぉ!!せーかい!!なんで分かったん??」

 「反応」

 隼人くんって………。

 凄ッッ!