君の影をみてる〜幼なじみの恋〜

たとえば…
恭一のファンであることを、
なぜか私に、許しを得に来た後輩に、笑っていても

(あたしの知らない娘にも、ファンは居るんだろうな)と思う。


また後輩に、何でも良いから恭一の物が欲しいと言われたら、

「自分で言ってみなよ〜」

とか言って、実際は、
そんな場面、想像もしたくないし、

(あたしの知らないところで、誰かが恭一にせまっていたら…)

なんて考えてもいるワケだ。


「あ〜。(どうして、こんなことになっちゃったんだろう)」

何も知らずに、
恭一は、ひたすら走っている。



ある日、委員会の引継ぎが終わったあと、
ある男の子に声をかけられた。

「ち〜す。」

「えーっと、木村くんのお友達だ。」

「覚えてたんすか?」

「う、うん、まあ。」

「いや〜、運動会、興奮したっす。」

「あ、そう?」

「俺、3年前のこと思い出しちゃいましたよ!」

「ん?」

「キムとのバトンタッチ…あれも抜群だったっすよねぇ!」

「…木村くん、元気?」

「連絡無いっす。」

「そうっすか。」

「でも、彼氏さん、カッコイイっすね!一時期グレてたっつーじゃないっすか!確かに怖かったっすもん…俺、壁に押しつけられて!それも今じゃ、良い思い出ですよ。」

「マジでそんなことされたの?」