君の影をみてる〜幼なじみの恋〜

休み時間に、教室の窓から校庭を眺めていても、
また、あの二人が目に飛び込んできた。


「まただよ…今まで気にもとまらなかったのに。」

独り言を言っちゃってる自分など、気にもせず、

その二人の近くに、またも、
さっきの目が合った男の子を発見した。

そして、

「一人で自転車に乗ってた子かな〜?」と、

また独り言。


そんな私が、可哀想に映って見えたのだろうか、

ひとりの女の子が近づいて来た。


鈴木菜月…通称、鈴ちゃん。


1、2年の時も同じクラスで、その頃から、学級委員気質のしっかり者だった。


お姉さんが二人も居るせいか、少しマセたところもあるが、背伸びしていない感じが自然で…

それでいて愛敬も良い。

私には無いものばかりだ。


そんな鈴ちゃんの事だ、
私のことが放っておけなかったに違いない。


はじめは、探り合いながらの会話だったけど、

いつも私を気に掛けてくる彼女の隣は、なんだか、
居心地が良かった。


私にとって、鈴ちゃんの存在感は、なんとなく隆志と似ていた。


隆志にも、4歳離れた姉がいる。


これが、絵に描いたような理想的な姉で、

私の母は、子育ての参考にまでしていたはずなのに…

現実は上手くいかない。