君の影をみてる〜幼なじみの恋〜

塾へと向かう途中、

二台の自転車が、私の横を通り過ぎて行った。


そのうちの一台の、二人乗りした子の足が、塾のカバンと当たると、私は軽くヨロめいた。


「ちょっと!」と 

文句のひとつでも、言ってやりたかったが…過ぎ去った後ろ姿では、どんな奴らか分からないし…

私は、ため息をひとつだけつき、
また、歩きはじめた。


すると、

さっきの、二人乗りの自転車が、こっちに向かって走って来るのが見えた。

そして、その二人は、

私をジロジロ視ながら、周りを一周しはじめたのだ。


「何よ!」

強気な態度の私に

「べっつに〜」

人を、小馬鹿にする様に言い返した男の子達は、ニヤニヤと笑いながら、

少し行った先で独り待つ、もう一台の自転車の元へと戻って行った。


「ムカつく!何年だ?見たことはあるんだけどなぁ」

私は、苛立ちを隠せぬまま、仕方なく塾へと向かった。


その数日後、

学校の下駄箱付近で、その二人を見かけた。

が、気付いたのは私だけ


二人は、周りを気にもせず、派手に戯れ合っていた。


私が、露骨に嫌な顔をしてみせ、その横をすれ違った時、

ひとりの男の子と目が合った。