「そうかな〜?」

「ほら、隆志には好きな人がいるっていうじゃん。
それが誰だろうとイイんだけど、
話によると、
“早く、他にイイ奴が見つかると良いな”って
断わられたんだって…よっぽどマジなんだなぁって思ってさ〜
それって
“好きでいることすらやめろ!”
ってことでしょ?」

「…あの男は、なんて言うか…深いね。」

「そうそれ!深い!それに比べて、先輩は、健やか野球少年だから」

「浅いの?」

「ちょっと〜何よ!じゃあ、北村はどうなのよ!」

「見たまんまだよ」

「そっか。確かに、まんまだね。」