それと同時にわたしは、人とは違う子なんやと感じた。 爪がたった一本、欠けとるだけ。 せやけど、人とは違う。 なんとも言えん、よー分からん気持ちやった。 それまではたいして人の爪が羨ましいって思わんかったケド、気づいてから羨ましくてしょーがなかった。 なんでわたしはこんな爪なん?? ってなんども母に詰め寄った。