愛しい人へ





梨絵は俺が待っていることを知らない。




俺は玄関でずーと梨絵を待った。



同級生に何回も声をかけられた。




気づくと、夕暮れで、
辺りはオレンジ色に照らされていた。






コンクリートの固い壁に寄りかかって

いつの間にか寝てしまった。





ゆっくりと目を覚ました。



あたりは暗かった。



「やべぇー寝ちゃったよ」



俺は頭をかいた。



ふと、横を見ると、梨絵がいた。




「え?」



「あたしのこと待ってた?」



「おう・・」



「よかったぁー。これであたしじゃなかっら
 どうしようかと思っちゃった(笑)」


梨絵がハニかむ。