愛しい人へ



「本当にいいのかよ、拓海」


タケが俺に聞いてくる。


「拓海?」雅人も聞いてくる。



「良かねーよ。」



そう答えるしかなかった。




「俺らに相談してくれないの?」



タケが寂しそうに聞いた。


「え?」



「お前も俺らのこと、もっと頼ってよ。」


「なんでも話せよ」


ふたりがそう言ってくれた。



俺らはホームに入ってきた電車を見送った。



ホームのイスに3人で腰掛けた。