俺は梨絵が心配で仕方なかった。


OKもらえたのかな・・・

振られて泣いてるのかな・・・



昨日はいつ連絡が来ても良いように
ずっとケータイを握っていた。


が、連絡は来なかった。



朝、俺が登校すると・・・・
教室で楽しそうに笑ってる梨絵を発見した。

すごくホッとした。



「よっ」俺が梨絵に声をかけた。


「ああ!拓海!!」

梨絵は待ってたというように俺の腕をつかんで
屋上に続く階段に連れて行った。


俺と梨絵は階段に座った。



「昨日、ありがとう!
あたし、拓海のおかげで勇気持って会いにいけた」


「おう。俺昨日ずーと気になったんだよ?笑
だけどお前、連絡くれねーから。
 なんとなくこっちから聞くのも、あれかなーっと
思って、待ってたのによー」


「ごめんね(笑)」


「で、どうだった?元気そうだけど」


「うん。OKもらえたよ。
ずーと待っててくれてありがとう。って」


梨絵はそれだけ言うのにも顔が赤かった。


「よかったなぁーーーー!!」
俺は梨絵の頭をこづいた。


「あ、彼氏に怒られるか」と俺がからかうと

「もーーー!」と怒った。