愛しい人へ




「俺、悲しくて泣いてるんじゃないよ。
 だから心配しないで」



梨絵のほうを見ることができなかった。



足元を見て、そう言った。





「じゃあ、どうして泣いてるの?」



「・・・・」



しばらく長い沈黙があった。





俺はしずかに空を見上げた。





毎日見てる、透き通った夜空なのに




全然違うように見えた。





パワーをもらえた。






ふぅ・・・