「ねぇ、葵衣菜? 凌くんも引っ越しして葵衣菜も引っ越し。 なんか運命じゃない?」 「そういえばそうだね。でも運命の人じゃなかったよ?」 …もうそんな冗談すら言えるようになっていた。 その時、くるみが口を開いた。 「そういえばさ、葵衣菜の引っ越し先ってどこ?」