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私は一縷の望みを胸に指定した場所で待ち続けていた。
踊場に座って階段に足を投げ出し、壁にもたれかかって。
ケータイの時刻表示を見ていると、どんどん私の中に不安が降り積もっていく。
冬月くん、メール気付いてないのかな。
それともシカト?
もう諦めた方がいいのかな。
私は何回吐いたか知れないため息をまた吐く。
はあ…。
すると下から大きな足音がしてきた。
誰かが走ってきているみたいだ、上に向かって。
壁にもたれかかっていた上半身を正し、階下を眺めていると、来た!
冬月くんが階段を駆け上ってきた。
私は慌てて立ち上がる。
それと同時に冬月くんは踊場に着いた。
「ごめん、待たせて。さっきメールに気付いたばっかで」
「そんなに急がなくてよかったのに」
「僕も南さんに話したいことがあるんだ」
「え?」
「僕から喋っていいかな?遅れた上に呼び出された方なのに悪いんだけど」
「ああ、うん。全然いいよ、どうぞ」
想定外の展開に戸惑いながら、私は冬月くんが荒い息を整えるのを待った。
私は一縷の望みを胸に指定した場所で待ち続けていた。
踊場に座って階段に足を投げ出し、壁にもたれかかって。
ケータイの時刻表示を見ていると、どんどん私の中に不安が降り積もっていく。
冬月くん、メール気付いてないのかな。
それともシカト?
もう諦めた方がいいのかな。
私は何回吐いたか知れないため息をまた吐く。
はあ…。
すると下から大きな足音がしてきた。
誰かが走ってきているみたいだ、上に向かって。
壁にもたれかかっていた上半身を正し、階下を眺めていると、来た!
冬月くんが階段を駆け上ってきた。
私は慌てて立ち上がる。
それと同時に冬月くんは踊場に着いた。
「ごめん、待たせて。さっきメールに気付いたばっかで」
「そんなに急がなくてよかったのに」
「僕も南さんに話したいことがあるんだ」
「え?」
「僕から喋っていいかな?遅れた上に呼び出された方なのに悪いんだけど」
「ああ、うん。全然いいよ、どうぞ」
想定外の展開に戸惑いながら、私は冬月くんが荒い息を整えるのを待った。
