「そう言えば、あのカードに書いてあった言葉はどういう意味?」
「え?」
ギクッ!
私の肩が跳ねる。
そして脳裏にあの言葉が浮かぶ。
“今日は会えてうれしかったです”
やばい!
「あ、あの、私チョコ間違えて冬月くんのげた箱に入れちゃって!だから、ごめんね」
「ああ、そうなんだ。こっちこそごめん。こいつが全部食っちゃったんだ」
と言って、冬月くんは友達の方を指差す。
「ごめんね!ゆっきー甘いもの苦手なくせにめっちゃもらってるからさあ、親切心でね」
「何が親切心だよ。自分が食いたかっただけだろ」
え?
「甘いもの好きじゃなかったの?」
「え?」
冬月くんは目を丸くして私を見下ろす。
私は冬月くんの訝しげな表情を見て焦った。
「って友達が言ってたのを聞いたことがあって!」
ふう。
これで何とか切り抜けた。
「へえ」
それからちょっとの間冬月くんは私の作り笑いを見つめると、
「そっか。とりあえず今日はありがとう。それじゃ」
と言い友達と共に去って行った。
「CSIって警察かよ」
それまで黙っていた夏帆ちゃんが鼻で笑いながら口を開いた。
私はふ~~~と体中の空気を絞り出すように長いため息を吐くと、横を向いて机に突っ伏した。
「危なかったぁ、あの時」
「はは。それにしてもよく考えたよね~冬月のヤツ」
「私もさすがだと思った」
ちょっとなめてたな…。
「あの時“CSS”って答えてたらどうなってただろうね」
「ね」
はあ、よかった。
難関クリア。
「え?」
ギクッ!
私の肩が跳ねる。
そして脳裏にあの言葉が浮かぶ。
“今日は会えてうれしかったです”
やばい!
「あ、あの、私チョコ間違えて冬月くんのげた箱に入れちゃって!だから、ごめんね」
「ああ、そうなんだ。こっちこそごめん。こいつが全部食っちゃったんだ」
と言って、冬月くんは友達の方を指差す。
「ごめんね!ゆっきー甘いもの苦手なくせにめっちゃもらってるからさあ、親切心でね」
「何が親切心だよ。自分が食いたかっただけだろ」
え?
「甘いもの好きじゃなかったの?」
「え?」
冬月くんは目を丸くして私を見下ろす。
私は冬月くんの訝しげな表情を見て焦った。
「って友達が言ってたのを聞いたことがあって!」
ふう。
これで何とか切り抜けた。
「へえ」
それからちょっとの間冬月くんは私の作り笑いを見つめると、
「そっか。とりあえず今日はありがとう。それじゃ」
と言い友達と共に去って行った。
「CSIって警察かよ」
それまで黙っていた夏帆ちゃんが鼻で笑いながら口を開いた。
私はふ~~~と体中の空気を絞り出すように長いため息を吐くと、横を向いて机に突っ伏した。
「危なかったぁ、あの時」
「はは。それにしてもよく考えたよね~冬月のヤツ」
「私もさすがだと思った」
ちょっとなめてたな…。
「あの時“CSS”って答えてたらどうなってただろうね」
「ね」
はあ、よかった。
難関クリア。
