と思って、今私は“冬月”という名札のついたげた箱の前に立っている。
人のために作ったものを自分で頂くなんてもったいないし、悲しいから。
それに、せめてチョコだけでもあげとこうと思って。
きっとこれが最初で最後だもん。
扉開けるの怖いな~。
私は恐る恐る扉の取っ手に指を掛け、固唾を飲む。
もう、一気に開けちゃえ!
そして思い切って扉を右にパッと開いた。
あら。
意外にもげた箱の中はきちんと揃えられたローファーが入っているだけで、ほとんど空っぽだった。
可愛く包まれたお菓子がボロボロなだれてくると思ってたんだけど。
今時げた箱に入れてく人なんていないか。
私は紙袋を丸めて、慎重にどうにかげた箱の中に収めた。
これでよし。
そしてパタンと静かに扉を閉じ、昇降口を後にした。
帰り道は、家に着くまでずっと下を向いたままだった。
人のために作ったものを自分で頂くなんてもったいないし、悲しいから。
それに、せめてチョコだけでもあげとこうと思って。
きっとこれが最初で最後だもん。
扉開けるの怖いな~。
私は恐る恐る扉の取っ手に指を掛け、固唾を飲む。
もう、一気に開けちゃえ!
そして思い切って扉を右にパッと開いた。
あら。
意外にもげた箱の中はきちんと揃えられたローファーが入っているだけで、ほとんど空っぽだった。
可愛く包まれたお菓子がボロボロなだれてくると思ってたんだけど。
今時げた箱に入れてく人なんていないか。
私は紙袋を丸めて、慎重にどうにかげた箱の中に収めた。
これでよし。
そしてパタンと静かに扉を閉じ、昇降口を後にした。
帰り道は、家に着くまでずっと下を向いたままだった。
