2/14 (12:00)


昼休み。
昨日hiverくんにあげるチョコに集中しすぎて忘れていて、焦って作ったトリュフに夏帆ちゃんはパクついている。

「うまうま」
「本当?よかった」
「ホワイトデーになんか返すね」
「オッケー。楽しみにしてる」

友チョコ忘れて夏帆ちゃんごめん!って思ってたけど、夏帆ちゃんは何も持ってきてなくて、せっかく徹夜で作ったのに~と心の中でふてくされてみたけど、今日はそれどころじゃない。

「いつ会う予定なの?」
「15:00に屋上の入り口!」

もうすでにドキドキしてて心臓が破裂しそう。
やば~。

「へー。明日どんなヤツだったか教えてよね」

相変わらず興味なさそうな口振りだなあ、なんて突っ込みたくなるけど、もうどうでもいい。
今はとにかく放課後のことで頭がいっぱいだから。

「了解!のろけちゃったらごめんね!」
「それは嫌」