…それとも罰ゲームで嫌々とか?

でも噂だと正義感に溢れる彼女はそういうの凄い嫌いってことだったんだけど…




いや、落ち着け自分。

これは何かの聞きまちがいって可能性もある。

いや、むしろ一番それが可能性が高い。

なんせ最近耳遠くなってきたし。

やっぱり耳鼻科行っとくべきだったな、うんうん。

長々と脳内会議を終えると彼女を見上げた。

先程から静まり返った重たい雰囲気の中意を決して口を開く。


「ごめん、上手く聞き取れなかったからもう一度言ってもらってイイ?」

引きつった笑みで彼女にそう告げた。

やはり先程のように眉を寄せ不機嫌そうだ。