そんな周りを気にする事なく腰上まで伸びた綺麗な黒髪を靡かせ、小走りでこちらに歩み寄って来る彼女。

そして俺達3人の前で立ち止まる。

当然俺たちは揃って彼女に顔を向け、次の言動を待つ。


「昨日の約束通りお昼一緒に食べましょう」


語尾にハートマークが付きそうな程かわいらしく津田は話し掛けてきた。

さらに小首を傾け可愛さ倍増。



美人に免疫のない隼人が顔を真っ赤にしているのが目に入る。

たぶん俺も負けず劣らず赤いだろう。

生憎、静流は俺に背を向けている状態なのでどういう反応なのかはわからない。