まさかあの津田とこんなに話すなんて昨日まで想像もしてなかった。

いや、今日だって今になるまで思いもよらなかったけど。

しかも内容も内容だったし。



だが、もう彼女と関わることはないだろう。

所詮彼女と俺はお姫様と村人C。

立場が違う。



そんなことを考えていたら下校のチャイムが鳴った。


そいえばそんな時間だった。

窓の外を見てみると運動部の生徒も片付けを始めている。




ぐぅ~~


静寂の中、間抜けな音が鳴り響く。

どうやら俺の腹も空腹に音を上げているようだ。

「…取り敢えず帰るか。」