平凡な彼の非凡な彼女

やっぱり俺の聞きまちがいだな。

仮にも好きな奴に告白する人間がこんな不機嫌そうな顔してるわけ…




「だから、私は鈴木くんのことが前から好きだったの。
私の彼氏になって下さい。」



あったよ!!


しかも聞き間違いじゃなかったようだ。


やっぱり、何で俺?


疑問に思わずにはいられない。

はっきり言って彼女とまともに話したのなんて数回程度だ。

しかも全部が事務的な会話。


それでも俺が漫画や小説に出てくる様な超絶美形なら一目ボレの可能も無きにしも非ず。

だが、先程から何度も言うようだが俺は平凡地味顔。



物語に出て来るなら村人A…にもなれない村人C。

そんな村人にヒロインのお姫様が惚れる要素がない。