「あ、思い出した。」
「もう、ミカが中学では一番最初の友だちでしょ?」
「まあ、そうだけど・・・それよりも一体どうしたんだよ?」
「実はね、忠告しようと思って電話したんだよ。」
「忠告?何の?」
「それはね・・・」
ミカも真剣な声になっている。
「ミカが占い好きなのは知ってるでしょう?」
「おう。」
「さっき、何気に良ちゃんの事を占ったら、最悪。塔の正位置。これは、破局や災難を意味するカードなの。でも、塔がひっくり返ってるから大体想像はつくと思うけど。」
「破局とか言われても、彼女とかいないし。」
「でも、災難って言うにも出てるんだから気をつけないと。」
これは、ミカなりに気遣ってくれてるんだなと思った。
「サンキューな。気をつけるよ。わざわざありがとうな。」
「友だちなんだし、当たり前じゃん。それと・・・」
「何だ?」
「身近にいる人ほど危険って出ているから気をつけてね?」
「身近にいる人か・・・分かった。」
「じゃあ、またね。」