「いえ、ちょっと調べ物です。」
「そうなんだ。」
そんな事を話していたら図書館に着いた。
「じゃあ、そこの椅子に座ってて下さい。」
「うん。」
図書館は俺だけじゃ絶対に来ないので辺りをキョロキョロ見ていた。
数分すると、サリリちゃんが戻ってきた。
「お待たせしました。」
手にはたくさんの本を持っている。
「そんなに何の資料?」
「それは、秘密です。」
とニコッと笑い、資料を読み始めた。
俺は、近くにあったコミックを読んでいた。
チラッとサリリちゃんの持ってきた本を見ると『この世の次元』と言う題名が見えた。
「サリリちゃん、次元って何?」
「あ、これですか?ちょっと気になった事がありまして。」
「そうなんだ。」
頭の良いサリリちゃんには、分かるんだろうな。
「あ、良太さん、ちょっと見てください。」
俺は、サリリちゃんの持っていた本を見た。