「これどういう意味だと思う?」
俺が見せられたのは一冊の雑誌の一ページだった。
『山奥に神々しい光。神降臨か?』
「これがどうしたの?」
「神が降臨ということはどういう意味か分かる?」
「いや、全く分からない。」
急に日菜ちゃんの表情が変わった。
「天使も悪魔も一掃されるって訳。勿論、人間も。神だけの世界になるの。もはや、ここは、エデンの園じゃなくて失楽園。」
俺は、日菜ちゃんが何を言ってるのか全く分からなかった。
「言ってる意味が分からないんだけど・・・」
「いずれ、あなたの前にも神が現れるはず。」
「俺の前に神が・・・」
「その神を倒せたら、願いが叶うかもね。」
「どんな願いでもか?」
「ええ。」
俺は、和也を見つけてと言うお願いをしようと誓った。
「でも、あなたの力じゃ神は倒せない。」
「どういう意味だ。」