「通して?」
「はい。」
すぐにミエルちゃんが入ってきた。
「何?」
「お姉ちゃん、天使界に戻りたくないの?」
「戻りたいよ?」
「ボクが返してあげようか?」
「え!?」
「はい。」
ミエルちゃんから、ペンダントをもらった。
「何?」
「ミカエルのペンダント。これで天使界に戻れるよ?」
「ありがとう、夜にでも帰るよ。」
ミエルちゃんは、口調を強くして言った。
「ボクは、お姉ちゃんを許さないから。」
「何で?」
「天使界でも悪魔界でもボクの居場所を取って・・・」
「私はそんなつもりはない。」
「まあ、そのサタンのペンダントがある限り天使界に言っても、心にはシアンが宿っているから。」
「除けれないの?」
「天使界に行ったら除けれるけど、シアンは消えないよ?」
「そうなんだ・・・」
私は悲しくなった。
「ボクは絶対にお姉ちゃんを許さない。」