「ありがとう。」
サリリちゃんの手を取って何とか立ち上がれた。
それから家の中に入った。
俺はソファーに腰掛けた。
「一体、何でミエルちゃんは急に悪魔の肩を持ったんだ?」
「それは私にも分からないです。」
と言って紅茶をテーブルに置いてくれた。
「和也といた時も悪魔側に付いたの?」
「いえ、和也さんといる時は悪魔でも関係なく和也さんに付くって言っていたのですが・・・」
「もしかしたら、俺が頼りないから・・・」
「いえ、それは違うと思いますよ?でも、急に裏切るなんて・・・」
二人とも黙り込んでしまった。
「あのさ、レイトは前に和也が倒したって言ったでしょ?本当なの?」
「はい、あの時は本当に死闘でした。でも、私と和也さんとミエルちゃんとルナで何とか倒せたんです。」
「ルナ?」
初めて聞く名前に疑問を抱いた。
「はい。堕天使の女の子です。」
「その子はどこにいるの?」
「それはちょっと今の段階では何とも・・・」
「そっか・・・せめて、そのルナって子がいたら。」
「そうですよね・・・あの、一つ良いですか?」
「何?」