俺の方が早く着いた。
「ふう、ちょっと休憩しよう?」
そう思って、ベンチに座った。
数分すると日菜ちゃんが来た。
「ごめん、待った?」
「可愛い・・・」
と呟いた。
「良太君!?」
さっきのが聞こえたらしくちょっと不機嫌になった。
「ごめん、ごめん。で、どこ行くの?」
「ちょっと、丘かな?」
「丘?」
「良いから着いて来て。」
それから、丘まで黙って歩いた。
数十分で着いた。
「街が綺麗だな。」
「私のとっておきの場所。」
「そんなのを俺に教えて良いの?」
「うん、ちょっと聞きたい事もあったから。」
「何?」
「変なこと聞くようだけどちゃんと聞いてね?」
「おう。」
俺は半分、告白かと思ってどきどきしていた。
「最近なんだけど、この世界おかしいと思わない?」
「へ?」