サリリちゃんはため息をついた。
「どうしたの?」
「もし、ミエルちゃんに言って本当の事言ってくれると思いますか?」
「言わないかな?」
「もし、私の勘が正しかったら言いません。それに、作戦だったら私たちは消されますよ?」
「消されるってどういう意味だよ・・・」
「この世から消えるって意味です。」
「嘘だろ・・・」
俺はどうして良いか分からなかった。
「とりあえず、何かあったらすぐに私に連絡を下さい。」
「分かった。」
サリリちゃんは、礼儀正しくお辞儀をして出て行った。
「ミエルが嘘ついてるなんて思えないけどな・・・」

それから、時間は過ぎて夜になった。
ご飯も食べ終えて、風呂も入り、部屋でゆっくりしていた。
そうしていると、電話が鳴った。
ディスプレイを見ると日菜ちゃんだった。
「はい、もしもし?」
「あ、良太君?ちょっと今から暇?」
「まあ、暇だけど?」
「ちょっと散歩に付き合ってくれない?」
「良いよ。」
それから、指定された場所に行った。