そして、ここからは先は俺がまだ知らない彼女の信じられない本性が展開するのだった。



(ここからは、西川くるみの心の声をお聞き下さい。)




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うふふふ☆


っていうか何?何?さっきのイケメン君は−!!



話は早瀬先生から聞いていたけど、予想以上にこの西川のタイプではありませんか!


しかもめずらしく、ノーマル男子…きゃー!最高ですわぁ!



あーあ、でも遠山君。
何も知らずにこの寮に入ってきちゃったんですよね。



あ、そっか。私は、全部知っててこの寮に入ってきたから、何も知らずに入ってくるのが普通ですよね。失敬失敬☆



うふふふ。あ!でも、遠山君。このままだと、この寮の変態達に狙われりしちゃいそうですねぇ。


あー!そんなの絶対ダメダメ!それはやっぱり可哀相すぎますし、この西川が許しませんわ!



あ、そうだ。ならば西川が遠山君をお守りすればいいじゃないですか!



で、見事守り抜いた後は、この西川の王子様になっていただく…。



キャーっ。それって超萌えれちゃう神設定じゃない!



あ、でもそんなことしたら私が腐女子ってコトバレバレかしら?



まぁ、遠山君。ちょっと鈍感そうだし。問題なさそうですよね?



ふふふ。決めましたわ!



遠山君…。
これから、この西川がいっぱいご奉仕いたしますわ。
楽しみにしてて下さいねー。



よし!そうと決まったら彼の後を追わなくては☆




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西川さんは、そう心に刻むと軽くガッツポーズをして、階段を上りはじめた。



はたして、どうなるんだ?俺…。