「あ…!はい!」


俺は慌てて返事をした。
緊張しすぎて、少しぼーっとしてしまったようだ。



するとヤマト兄は、女の子の方に手を指す。



「紹介するよ。こっちはこの寮の管理人の観奈ちゃん。」



「管理人?」



俺は首を傾げた。



女の子をみる限り、俺と同じ年くらいだと思ったから、てっきり学生なんだと思いこんでいた。



「初めまして。遥くん。私は、観奈。この寮の管理人をやってるの。」



「あ、うん。よろしく」



観奈(ミナ)と名乗った女の子はとても愛想が良く、しかも近くで見れば見るほど可愛い。
その上、むちゃくちゃナイスバディの持ち主だった。



「こちらこそよろしくねー。」


「うん。」



「ぁ、そうだ。私、遥くんのことはるちゃんって呼んでもいい?」


「え?( ̄▽ ̄;)」


「だってこれから同じ一つ屋根の下なんだし、あだ名あったほうがなんかいいでしょ?」



初対面でいきなりあだ名を名付けられたのは、正直初めてなんですけど( ̄▽ ̄;)


俺がキョトンとしてるとヤマト兄とメガネをかけた男の人、通称メガネが笑いだした。



「はるちゃんか〜!ははは、遥いいあだ名じゃないか。」


「ちょ!」



「はるちゃんいいね〜俺もはるちゃんって呼ぼうかなー。」


「な!」



なぜか俺はヤマト兄より初対面でいきなり馬鹿にしたようなメガネの発言にイラっとした。