「あ、いや。この寮に女の子がいたこと知らなくて、少し驚いちゃって。」



俺がそう言うと、女の子がくすくすと笑い出す。



「ぅふふふっ。たしかにここは男の子ばかり住んでいますものね。」



「え?」



どういうことだ?



「ここは、元々は男子寮なんですが、私だけは特別なんです。」



「特別?」



「ええ。実は女子寮の定員オーバーで私はここに入ることになったんですよ。」



「へぇ。そうだったんだ。」



な〜るほど(゜ω゜)
そういう訳ありな事情で寮に入る子もいるんだなぁ。
というか、そもそもこの寮は『なんでもアリ』だったわ(´_ゝ`)



でも西川さん男子ばかりの学生寮によく来る気になったな…(゜ω゜)



「まぁ、男子寮って言っても、ここなら先生達も住んでるので安心ってのもありますし。管理人さんは女の子ですしね。」



まぁ、そう言われて見ればこの学生寮にはヤマト兄や圭先生、観奈もいるもんな。
安心かどうかはいろんな意味で怪しいけど…(´・ω・`;)



「あ!そういえば…。」



「ん?」



西川さんは、何か思い付いたのか口を開いた。



「遠山君は、今何年生なんですか?」



「え?あぁ。3年だよ。」



「ん?あれー…?じゃあ、私と同じ学年ですねぇ。」



え!?Σ(゚д゚;)
西川さんも俺と同じ3年生だったのか!