俺が彼方の部屋に戻るため階段を上がろうとすると、前方からちょうど女の子が歩いてきた。



その女の子は、綺麗な明るいベージュの髪にヘアバンド。顔はお人形さんのように可愛い。
北洋高校の制服を来てるから、この寮の住人の関係者なのかな?



女の子を見てると、やがて彼女が俺の視線に気づいた。



「あ…。」



俺と目が合うと女の子はニコッと微笑み、軽く会釈した。



「あっ。その、こ、こんばんわ。」



俺は思わず女の子にあいさつをしてしまった。



すると女の子が俺のほうに近寄ってきた。



「こんばんわ。…あ!もしかして新しい住人さんですかぁ?」



女の子は俺の目の前に立つと、話し掛けてきた。



「あ、うん。昨日、この学生寮に引っ越してきたんだ。」



「そうだったんですね。」



「俺は、遠山遥。君は?」



俺が自己紹介をすると、女の子はペコッとお辞儀をした。



「私は西川くるみと申します。103号室に住んでいます。」



え!(゜ロ゜)住んでるって!?
この子も学生寮の住人だったのか!



…って、あれ?ここの寮って男子寮かと思っていたよ。
女の子もいたんだなぁ(゜o゜)



「どうかしました?」



「え?」



少し考えて事をしていると、女の子、西川さんが不思議そうに俺のことを見ていた。