「そうかぁ?ヤマトはいつもこんなんだよな。」



「それは、大樹が俺を怒らせるからだろ!」



「えー?俺はこんなにもヤマトのことを想っているのに?」



「お前のそういったふざけた所が、俺の怒りを買うんだよ!?」



「そりゃあ、悪かったな!」



「あ〜〜〜もういい!お前と話していると怒るのも疲れてきた。」



ヤマト兄がついに呆れて肩を落とした。



「じゃあ、この話はやめようぜ!」



「ったく、なんでお前が話をしめるんだよ…。」



しばらく続いた夫婦漫才も幕を閉じた時、
ヤマト兄がある事を思い出すように言う。



「…あ!そういえば、遥。俺に用事ってなんだったんだよ?」



「ああ、そういえば。」



あ…。



「それにお前泣いてたし、何かあったのか?」



あああああっ!!



しまった!すっかり忘れてた!!



俺 の 本 当 の 目 的 !



「ん?」



俺がかなり動揺していると、ヤマト兄と大樹さんが俺の顔を覗き込む。



「え、え〜っとぉ〜。」



ど、どうしよう…。
ヤマト兄の所に来たのはいいけど、彼方に脅されて、ヤマト兄の写真撮りに来ました。ましてや俺が彼方の奴隷にされちゃいましたなんて、とてもじゃないけど、口が裂けても言えない…。