そんないいタイミングの時に、ヤマト兄が俺の部屋を訪れてたのだった。


”ヤマト兄”とは、本名早瀬大和。


俺とヤマト兄の両親同士は昔からとても仲が良く、俺の小さい時はよくヤマト兄に遊んでもらった。


そんな俺は兄弟がいないので、昔からヤマト兄を本当の兄貴みたいに思ってた。
なので、俺は彼のことをヤマト兄と呼んでいる。


ヤマト兄は、実はこれから俺が通う北洋高校の教師をしている。


そのおかげもあってなのか、俺の通う高校と学生寮もヤマト兄が推薦してくれたんだ。


しかも運がいいことに、ヤマト兄の担任のクラスに編入が決まったから、俺は新しい学校に通うことはあまり抵抗はなく、むしろ安心しきっている。


しかし、俺に残された高校生活はあと1年。


全ては、大学合格に向けてなのだが、学校でも寮でも、これからうまくやっていけるといいな。


いや、うまくやっていける。そんな気がする。



俺が明日から通う学校「私立北洋高校」。



そして俺の暮らす、北洋高校学生寮「蘭藤荘」。



これから俺を待ち受けている運命はどのようなものなのだろうか?



そんなことを胸に抱き、俺の新しい生活が今、始まるのだった。