「遥、無理して嘘つかなくてもいいんだよ。俺にはすぐわかるから…」



「ヤマト兄…」



そうか。
俺のことを昔から知るヤマト兄には俺が何を言っても、なんとなく真実がわかってしまうんだよな。



「言えよ!?誰だ!?遥を泣かせたやつはっ!そんなやつ、俺が絶対許さない!」



えええっ!(゚ Д゚;)やばい!
ヤマトが真剣になりだしちゃった!((((;゚Д゚))))



だけど、いじめ?の張本人が決してそれが彼方なんて言えやしない。



「ほら!早く言え!遥!」



どうしよう。
さすがに本当のことも言えないし…。
だからってなんて言えばいいんだよ…。



「おい。ヤマト。」



俺が困っていると、
ヤマト兄の後ろから、今まで聞いたことのない男の声がした。



「ぁ…大樹。」



ヤマト兄が振り返ると、そこには茶色の短髪でヤマト兄と同じくらいの年齢の男の人が立っていた。



「玄関前で騒ぐなよ。まず、あがってもらえよ。」



「あっ、ああ。そうだな。」



大樹(ダイキ)さんという男の人がそう言うと、少し興奮していたヤマト兄が落ち着いた。



てか、俺!ヤマト兄の友達が来てるのに、扉思い切りノックしたり、いきなり叫んで泣いてしまったりってかなり迷惑じゃないか!



「あ!ヤマト兄!ご、ごめんっ!俺、お客さんが来てたなんて知らなくて…」



俺は、頭を軽く下げる。



「遥は気にしなくていいよ。いいから、あがれって。」



え(゚∇゚ ;)
友達いるのに家にあがるのはさすがに申し訳ないでしょ!?