俺はヤマト兄の部屋である102号室にやってきた。



【102号室】



扉の前まで来ると俺は、ドンドンッとヤマト兄の部屋のドアを激しく叩いた。



俺は彼方に脅されすぎて、
一刻も早くヤマト兄に会わなくてはいけない気がした。



「ヤマト兄!ヤマト兄ッ!!」



俺が叫ぶようにヤマト兄を呼びながら、ノックし続けると、ドアが開く。



「遥ぁ!?どうしたんだよ?」



俺の突然の訪問にヤマト兄が驚いている。



「ヤマト兄〜〜〜〜〜(泣)」



俺はこれからヤマト兄の写真をとらなくてはいけないのに、ヤマト兄の顔を見るとなぜか安心してしまったのか涙が出てきた。



「お、お前泣いてるか?どうしたんだ!?」



泣いてしまった俺に、すぐにヤマト兄は駆け寄った。



「う〜…」



やべぇ!
涙が止まらない。(笑)



「遥…まさか学校でいじめでもあったのか?」



ヤマト兄が心配するように言った。



いじめか。
ある意味いじめを受けていると言っても過言ではないな。



「…あ、いや、そんなことは、ないよ!」



俺は、ヤマト兄の言葉を否定した。
本当なら全て事情を話してしまいたいが、
話そうと思えば思うほど彼方の顔が浮かんでしまい、言えるはずがなかった。



だが、ヤマト兄は何かを察したか俺の頭をなでながら口を開いた。