「だからダメだって!はるちゃんが帰ってくるかもしれないのに絶対嫌よ!」



「ふふっ。大丈夫だよ。僕の計算だと遥はあと1時間は帰ってこないから。」



彼方は自信満々にニコッと笑った。



「何それ?どういう根拠でそう思うわけよ?」



「うーん。何を根拠って…。まぁ、大体僕の直感だけど。」



「ちょっと待ってよ!そ、その直感を私に信じろって言うの?」



「うん。」



「はぁ?何それ!?…私はそんなの嫌よ!それだったら私は…。」



そう観奈が言いかけたその時、彼方が耳元でまるで甘く感じるような息を吐くように呟く。



「ほら、観奈。そんな心配してるとこれから気持ちよくなれないでしょ?」




彼方はそのまま観奈に身体を重ねると、彼女の服をめくり上げて胸元に手を伸ばす。




「…はっ!」



その途端、観奈がピクッと身体を震わす。



「ちょっ…。もう、彼方のバカ。……ん。」



そして、そのまま二人は唇を合わせて互いを求め始めた。





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(; ´_ゝ`) ああ…俺、本当に二人の会話聞かなくてよかったと改めて思います。



てかいったい君達どんな関係なんですか━━(゚ Д゚;)━━!!



そして、この先どうなっちゃうんだよ━━(゚ Д゚;)━━!!



そんな事を今は叫びましたが、実際は何も知らない哀れな俺は、彼方の部屋から出て階段を下り、ヤマト兄の部屋であ102号室へ向かうのであった。