「まぁ、そんな訳で遥が帰ってるまでまだまだ時間も掛かる事だし…」



彼方はそう言うと観奈に近づいて、そのまま背後から抱きしめた。



「キャッ…」



「僕達は僕達なりに楽しんで時間つぶしていようか?」



彼方は観奈の耳元でそう言うと観奈の首に軽くキスをする。



そして、そのまま首筋から下部へと舌を伝わしていく。



「…彼方。ダメ。絶対ダメだって。」



「え?嫌なの?」



「そ、そうじゃなくて。どうするのよ?もしはるちゃんが早く帰ってきたりでもしたら…」



彼方は観奈がそう言うにも、関わらずそのまま彼女の体をベットに押し倒した。



「ま。それはそれで面白い事になりそうだからいいんじゃない?」



彼方は着ていた制服のベストを思いきり脱ぐ。



「もう!それ全然面白くないわよ!」



「ううん、十分面白いと思うよ。だって遥は僕と観奈が普通の幼馴染みって思いこんでるんだからさ。」




そう言って続けて制服のYシャツを脱ぎ、近くに軽く投げ捨てると、彼方は『あはは』と笑って観奈を見下ろした。



「こんな所見ちゃったら、遥のヤツ、どんな顔するんだろうな。ふふふ。」



とても快感に浸る嬉しそうな表情を浮かべる彼方に観奈はため息を一つ。



「はぁ…ほんと彼方のその性癖には呆れるわ。」



「ふふっ。何言ってるんだよ?なんだかんだ言って観奈は、そんな僕が好きなくせに。」



彼方はそう言って、観奈に顔を近づける。