もうこの先、俺には絶望しか待ってないのだろうか…( ̄▽ ̄;)



俺のテンションが奈落に落ちかかっていると、観奈が彼方の机の上に置いてあった一枚の写真を手に取った。



「あら、この写真…新作?」



「あ、うん。そうだけど…。」



彼方が頷くと、観奈が写真を見て微笑んだ。



「へぇ…あ、これいい写真ねぇ。」



観奈は手に持った写真を彼方に見せる。
その写真は、ヤマト兄が嬉しそうに笑っている写真であった。



すると、さっきまで少し怒っていたはずの彼方の表情がパァッと明るくなる。



「でしょ♪この笑顔が最高でさぁー。早瀬先生って本当にカワイイんだよなー。」



すごい…(゚ Д゚;)
さすがに幼なじみだけあって、管理人さんは彼方の御機嫌とりが上手い!



俺がとくに意味のない関心を得ていると、彼方が机に置いてある別の写真を手に取った。



「ほら、こっちの写真見てよ。」



彼方は観奈に寄り添い、別の写真を見せる。



「キャッ。凄い!よくこんなシーン撮れたわね?」



「でしょー?これ撮るの大変だったんだよね。」



それがどんな写真なのか、そして何が凄くて何が大変だったのか俺にはまったく理解する事ができなかった。
…っていうか出来ることなら理解したくもありません。