「ありがとう。」



観奈は彼方から受けとると、素早くTシャツを着た。
そして、俺に申し訳なさそうに手を合わせて会釈した。



「ご、ごめんね。はるちゃん。いきなりこんな格好見せちゃって…。」



「い、いや別に、俺は…」



ごめん…( ̄▽ ̄;)
ガン見してしまったなんて、とてもじゃないけど言えない。



「あはは、遥。顔真っ赤だけど大丈夫?」



横から飛んできた彼方の言葉に俺はハッとした。



「だ、大丈夫だよ!」



とっさに俺は返事をしたが、あきらかに自分の顔は熱かった。



あ〜(゜ Д゜;)もう大丈夫なわけないじゃん!
俺にとって、女の子のこんな大胆な格好を、こんな近くで見るなんて普段じゃ絶対にありえない事なんだ!
だからこっちは動揺を隠すのに必死なんだよ(゜ Д゜;)



「あれ?でもなんではるちゃんは彼方の部屋にいるの?」



そういえば、観奈は俺と彼方との接点を知らないんだ(^ω^;)



あ、待てよ(゜∇゜ ;)
彼方のやつ、何も知らない観奈にはさすがに俺のことを奴隷扱いしないよな?あのドSキャラは周りには隠してるみたいだし。



はっ!
もしかしたら、観奈が来てくれたおかげで、俺、もしかして助かった!?



だが、俺の考えは甘かった。



「あ、そうそう観奈、聞いてよ。今日から遥のことを僕の奴隷にしたんだ。」



甘かった…。