しばらくして笑いが落ち着くと、ヤマトが『あ、そうそう!』と何かを思い出したのか話題を変えた。



「あ。今朝言ったと思うけど、今日はお前の歓迎会やるから。」



「…あ、うん。夜7時だよね。」



遥は、今朝ヤマトに自分の歓迎会を話をされたのだった。



「ああ、そうだ。寮の食堂に来いよ。場所、わかるな?」



「うん。さっき確認してきた。」



「お、さすが早いな。まぁ、そういうことだから」



「うん」



「じゃあ、俺はそろそろ行くよ。」



ヤマトはそう言うと遥に背を見せる。



「え?もう行っちゃうの?」



「まぁ、俺はそれをただ伝えに来ただけだし。俺も準備があるんだよ。悪いな。」




「そっか。」




「まぁ、楽しみにしてくれよ。ここの寮のみんなも張り切って今準備してるから」



「わざわざ歓迎会開いてもらっちゃって、なんだか悪いなぁ…。」



「…ったく何言ってんだよ!せっかくなんだから、俺に任せて今夜は楽しんでくれよ。」



「うん。ヤマト兄、本当にありがとう。」



ヤマトの言葉に遥から笑顔がこぼれる。



「じゃ〜またあとで。ちゃんと時間通りに来いよ。主役が来ないと始まらないからな!」



「わかった。楽しみにしてるね。」



「おう!」



ヤマトはそう言うとドアを開け部屋を後にした。