俺が心の中で嘆いていると、彼方が突然『ああ、そうだ。』と口開いた。



「じゃあ、遥にだけに特別に教えてあげようかな。」



彼方は俺の耳元でそう囁くと、何を思ったのか俺から離れて遠ざかる。



そして、再び最初に座っていた椅子に腰かけて両手を大きく広げた。



「実はね。ここにある写真や動画は、僕がこっそり隠し撮りしたやつなんだよね☆」



( ´;゚;ё;゚)・;'.、・;'.、ゴフッ!!



((((;゚Д゚))))な、な、なななな…



な、なんですって━━(゚ Д゚;)━━!!


…ですって━━(゚ Д゚;)━━!!



…って━━(゚ Д゚;)━━!!



俺の叫びが心の中で木霊する。



「隠し撮りした早瀬先生の日常の様子を毎日チェックして楽しむ、僕の趣味なんだ。」



((((;゚Д゚))))しゅ、趣味?ですと…。



「そう…。学校の誰もが知らない僕だけの趣味。」



(; ´_ゝ`) …。



あのですね。ちょっと待ってください。
まだ俺は彼方がヤマト兄の事を好きという事実も受け入れていないのに…
そのようなことがアナタ様の趣味だなんて…。



さらに俺のことを混乱させるつもりですか━━(゚д゚ )━━!!



しかも隠し撮りしてチェックって…。
彼方さん…。それって所謂『ストーカー』ってやつじゃないですか Σ(´Д`;)



俺の混乱がだいぶ解けてきて脳裏で整頓し始めたその時、彼方がまた俺に歩み寄ってきた。